経営者か、誰かの下で働くか。


誰しも、仕事で一番上に立ちたい!!!

と思うのは当然のことだと思う。ただ、上に立った時に、
持っている力をすべて出し切って、思ったように業績があがるのかは
やってみないと分からないものなのだと思う。

実際に私が自分の美容室を始めたのは、34歳ごろだったが、

結婚し、男の子と女の子、二人の子供の母となり、保育園に預けて
[パート」で働いている自分と

おんなじ年齢で、嫁いだ家を改築し、「美容室ラ・セーヌ」を開店させた
[真理ちゃん」に頼まれて、スタッフとして雇われたのだが、

なにか、常に、自分の心がモヤモヤしていた。

当初、「真理ちゃん」は、「売上はみんなで平等に分けられるような形にしたい」
と言っていたが、当然のことながら、経営には「経費」がかかってくる。
売上の何十パーセントが、すべて「経費」に消えていくのだから、

経営者の「真理ちゃん」と、私と、もう一人のパート同僚「典ちゃん」との3人で
売上を3当分することなど、出来るはずも無かったが、

自分の「店」を持つまでは、長い期間、「従業員」つまりは、雇われている立場
だったのだから、「経営者」として「真理ちゃん」が、抱える「売上」と「経費」
[ 私たちへの「お給料」。。。人を雇って仕事をすることの苦悩を知ることは
なかったからこその、モヤモヤだったのではと、今思う。

平成2年頃、時給850円、勤務時間7時間、ボーナス時期10万円。

それが私の収入。月に14万円。

経営者の「真理ちゃん」は、「商売って、お金を右から左に流しているだけだ」と
愚痴っていた時があったが、

[そんなのあたしに関係ねぇ。」ぐらいに思ってた私は、いざ、自分が店を
開店したときに痛感させられて、「真理ちゃん!すまん!!!」(汗)(汗)!

となったわけだ。情けない話。 現在、62歳になっている私だが、美容師として44年。経営者として28年。
ここまでやれたら、経営者として「成功」と言えるのかどうか
わからないが、本業のほかに、「旅館の中居」「ファミレスの夜バイト」
「ホテルの朝食スタッフ」etc...。

いろいろやりながら、家族を食べさせるために、がむしゃらに頑張った。 過ぎてしまえば、大変だったことも、「楽しかった」に
変わるのかもしれないが、

今更ながら、「私は経営者には向いていない」と思う。

だって、長い間、ず〜〜〜〜っと、「自転車操業」だったもの。((笑)

もう一度、「開店準備」に取り掛かれる歳まで戻れるのなら

事業計画に基づく、資金繰りをしっかりやって、
1年間「無収入」でも食べていけるくらいのお金を準備することから
始めなくてはならない。


ま。「人生一度きり」だから面白いのだから、昔に戻って
もう一度、生きなおす!なんて思ってないが。





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